今回はデザインに興味のある皆さんに向けて、「PhotoshopとIllustratorは独学で使えるの?」という疑問にお答えします!
デザインソフトの代表格といえばAdobe社のPhotoshopとIllustratorですよね。
特にライターやブロガーとして活躍されている皆さんは、写真加工やキービジュアル制作やってみたいなーと思うことも少なくないのでは?
ここが知りたい!
- 独学で学べる?
- 購入費の元が取れるくらい稼げる?
そんな疑問に、デザインを学んでいる学生である私がお答えします!
それぞれのソフトでできることやつまづきポイント、勉強方法などを紹介していきます。
独学でPhotoshopとIllustratorは使えるようになる?

機能自体はPhotoshopなら直感的にわかるところも多いですが、Illustratorはかなり参考書を読みこなさないと使いこなすのが難しいソフトです。
さらに機能を使いこなせても、かっこいいものが作れるかは別問題です。
その上、稼げるかどうかも別問題。
その理由を見ていきましょう。
そもそもPhotoshopとIllustratorでできることは?
まずはPhotoshopとIllustratorが具体的にどんなことができるソフトがご紹介しますね!
Photoshopで作れるものはこんな感じ!
Photoshopはパソコン画面に映るものを作るのが得意なソフトです。
パソコンでよく見るwebサイトのデザイン図や、バナー広告、ブログのサムネやキービジュアルなどを作れます。
- 合成・加工写真を作る
- 明るさや色味を細かく調整する
写真の加工に特化したソフトなので、こんなことが得意です。
Illustratorで作れるものはこんな感じ!
Illustratorは印刷用のデザインが得意なソフトです。
身の回りの看板やポスター、パッケージデザインの多くがIllustratorで作られています。
Illustratorで作った図表(ベクターデータ)は、どれだけ拡大・縮小しても画像が荒れないという特徴があります。なので印刷用のデータによく使われます。
- どれだけ拡大・縮小しても画像が劣化しない図表を作る
- 広告で見かけるような派手でかっこいい文字を作る
フォントや図表の扱いに優れたソフトなので、こんなことが得意です。
web用の画像でも画像が荒れない利点があるので、ロゴや画像の文字入れでよく使われます。
PhotoshopとIllustratorが使えたら、どんな仕事ができるようになる?
ソフトを使うなら、実際に稼ぐイメージを持っておきたいですね。
どんな仕事ができるか見てみましょう!
Photoshopが使えると、こんな仕事ができる
職種としてはwebデザイナーになります。
バナー、SNSヘッダー画像、サムネイル画像、オンラインショップの商品画像などが作れます。
仕事の値段相場としては、以下のような感じです。
- 画像加工・画像編集・画像素材:3,000 〜 5,000円 / 枚(レタッチ)
- バナー作成:5,000 〜 40,000円 / 個
引用:Lancers「仕事の種類・参考価格」
どちらかというと、制作時間短めで数を要求される仕事が多いようです。
Illustratorが使えると、こんな仕事ができる
職種としてはグラフィックデザイナーになります。
ロゴデザイン、フライヤーデザイン(販促物のDMや小冊子など)、パッケージデザインなどが作れます。
仕事の値段相場としては、以下のような感じです。
- ロゴ制作:20,000 〜 85,000円 / 1点
- チラシ作成・フライヤーデザイン(A4片面):50,000 〜 85,000円 / 片面1枚
引用:Lancers「仕事の種類・参考価格」
どちらかというと、時間をかけて高い完成度が求められる仕事が多いです。
PhotoshopとIllustratorの独学をおすすめしない3つの理由
いろいろなことができ、使いこなせばガッツリ稼げるPhotoshopとIllustrator。
ですが、正直なところ独学で学ぶのはおすすめできません。
3つの理由を紹介します。
理由1:基礎がわからないとできないことが多すぎる
Photoshopは比較的直感的に操作できるソフトなので、簡単な合成写真くらいなら本を片手に作れます。
しかし本をチラ見したり検索をかけたり、必要そうな点だけ見ながら作ってしまうと大きなミスを起こしてしまうことがあります。
解像度や単位を間違えて使い物にならなかったり、画像に何度も手を加えてしまって劣化させてしまったり、データ量が大きくなりすぎてフリーズしまくったり…。
困ったときに尋ねられる人がいないと、何がダメだったのかさえわからないことも多々あります。
さらにPhotoshopはともかくIllustratorは操作方法が独特で、習得まで時間がかかります。チュートリアルを見ても、最初はおそらく「???」になってしまうはず。
理由2:稼げるまでのハードルが高すぎる
晴れてPhotoshopとIllustratorの機能を全て使えるようになったとしても、稼げるとは限りません。
実際に作ってみると、最初は洗練からは程遠い「素人感丸出しのもの」ができるはずです。
需要があるものを作るには、センスを磨く必要があります。
操作方法だけでなく、センスの磨き方やブラッシュアップの方法も学ばなければ、稼げる作品は作れません。
さらにクラウドソーシングにおけるデザインの仕事は、コンペ形式になることが多いです。プロ・アマ入り乱れたたくさんの応募の中から、選ばれるのは1つだけ。選ばれなかったら報酬はゼロ…。
理由3:教えてもらった方が圧倒的に速い
確かに独学でも、本や検索を駆使してPhotoshopやIllustratorを使うことはできます(なかなか難しいですが…)。
しかし独学でPhotoshopやIllustratorを身に着けるだけの能力や根気があるなら、ちゃんとした先生について教わればもっと成長できるはずです。
これは私の経験談ですが、本を片手に1ヶ月勉強した内容が、スクールではわずか1日半の授業でさらりと終わってしまいました。
それでもPhotoshopとIllustratorを学びたいなら?方法は4つ!
それでも学びたい方へ、PhotoshopとIllustratorの勉強方法を紹介します!
方法1:書籍・模写
本や模写のみで勉強するのは正直おすすめできません…。
ですが、本で調べる・模写するのは、他の方法と一緒に必ずやった方がいいです。あと「ググる」も追加で。
習いきれない技術や機能もたくさんありますし、新機能もどんどんリリースされます。
技術だけ磨いても稼げるデザインはなかなか作れませんし、センスを磨くための本も必要です。
買うべき本はこの2つ
- PhotoshopとIllustratorの機能がわかる本
- 初心者向けのデザインの本
デザインは「なるほどデザイン」という本がコンセプトの考え方やブラッシュアップの例まで取り上げられていて、すごくおすすめ。
方法2:スクールやオンライン講座
少なくとも基礎の部分は、デザインスクールやオンライン講座で学ぶことをおすすめします。
お金がかかるのがデメリットですが、1日完結コースなど単発講座なら比較的安価に受けられます。
方法3:就職先・アルバイト・インターン
お金をもらいながら実践的な技術を学べます。コネもできるかもしれません。
ただし「経験者」「PhotoshopやIllustratorが使えること」の条件がある場合が多いので、未経験者OKのところを探して応募してみてください。
番外編:ハローワークの求職者支援訓練
大学生には採用できない方法なので、番外編とさせてもらいました。
「失業している」かつ「就職する意思がある」人がハローワークの支援を受けて受講できる職業訓練で、授業料は基本的に無料。条件が合えば、支援金や交通費までもらいながら勉強できます。
PhotoshopとIllustratorの独学は難しい!習って真に稼げる実力をつけよう
正直、PhotoshopとIllustratorの完全独学は難しいと思います。
挫折を防ぐためにも、しっかり稼げる作品を作れるようになるためにも、ある程度はどこかで教えてもらうのがおすすめです。
PhotoshopとIllustratorが使えるようになると、できる仕事の幅がぐっと広がります!
しっかり技術を習得して、かっこいいデザインをたくさん作ってくださいね。